田舎暮らしという言葉を雑誌やテレビでみかけると。。。
なんとも心地よい響きに聞こえます。
毎日の仕事や人間関係に追われる日々に疲れているならなおのことです。
しかし、ある番組で田舎暮らしをしている人が言っていました。
「田舎暮らしをやめてしまう人も多いんです。」と。
あれ?どうしてかな?
田舎暮らしのために移住した事に後悔するのはどうしてなのだろう?
◆田舎暮らしのために移住した事に後悔するのはどうしてなのだろう?
田舎暮らしのために移住した事に後悔する理由としては、
・理想と現実の違い
・目的がない
などがあります。
「理想と現実の違い」「目的がない」というのは、
具体的にどういうことなのか?
◆理想と現実の違いについて
田舎暮らしにあこがれる人は多いんです。
どうしてか?
それは「田舎暮らし」という特集に登場する人々は、
みんな笑顔で幸せそうに見えます。
「一生懸命、家内と共に働いて、会社をリタイヤして第二の人生として、
ようやく念願の田舎暮らしを手に入れました」
などといってログハウスに住み、薪ストーブがあり、ホントに幸せそうです。
それに比べて、今の自分はどうだろう?
毎日仕事に追われて、人間関係に疲弊しています。
「あぁ、私も、いつかあのようにキレイな癒やされる場所で、ゆっくりしたい」
などと思ってしまいます。
この時点で「田舎暮らし」というものは、
今の現状とは正反対の状況であると、勝手に思い込んで美化してしまうのです。
本当にそうだろうか?
例えば。。。都会の人間関係のストレスが嫌になったとします。
これは田舎でも同じようなことが起こります。
場所が変わることで現在付き合っている人とはつき合うなくなるだけです。
しかし別の場所で新たな人間関係が生じる部分は変わらないのです。
場所や環境が変われば、人間関係も変わる。
そうです、確かに人間関係は変わるかもしれません。
ただその人間関係が自分にとって理想の人間関係であるかどうかはわかりません。
まだ、なにもわからない段階であるにもかかわらず、
すでに「田舎暮らし」=「いい人間関係」と期待してしまっているのです。
もし田舎での人間関係が理想とズレていたら、
期待していた分だけ余計にがっかり感が増すことになります。
もうその時点で、すでに後悔が始まります。
◆目的がないとはどういうことか?
田舎に移住することは非常に不便な場所に行くことにもなります。
もちろん自然に囲まれて空気が澄んで気持がいいのですが、
都会の娯楽施設などと比べると何もないのです。
もちろん、そういった状況が「田舎暮らし」の魅力です。
「田舎で、のんびり暮らしたいから」という目的で移住をするのです。
しかし「田舎で、のんびり暮らしたい」というのは目的には、ならないのです。
・なぜか?
「田舎で、のんびり暮らしたい」というのは具体的でないので、
結果、なにもすることがない。。。となるのです。
「田舎暮らし」の特集に出ていた人は、
畑で自給自足をし、ログハウスを自分で建てる、ペンションを経営する
などといった具体的な強い目標がありました。
その人が言っていました「田舎暮らしは目的があれば非常に楽しい」と。
つまりその人にとってやりたいことが「田舎ぐらし」ではなく、
やりたいことができる場所が「田舎」だったということです。
田舎暮らしのために移住した事に後悔するのはこの2つの理由のためです。