厚生労働省は1日に350gの野菜を摂取することを推奨しています。
この量は1日に必要とされる最小限の量です。
どれくらいか?
生野菜ですと両手に一杯くらいの量です。
結構な量になりますから生野菜を1日350g摂ることが難しい人も多いのです。
そこで野菜の摂取の補助としてオススメされているが野菜ジュース。
でも野菜ジュースを作るのに使う野菜って、生野菜なのか?茹で野菜なのか?
茹でると栄養がなくなるとか聞くと生野菜のほうがいいのかなと思ったり、
でも実際に料理で食べる野菜ってほぼ火が通っています。
どっちがいいのだろう?
◆野菜ジュースは生野菜なの?茹でるの?どっちがいいの?
野菜ジュースは生野菜か、茹でるのか、どっちがいいのかというと、
結論的には「茹でたほうがいい場合もある」となります。
茹でたほうが良い場合とは、
・シュウ酸による影響を予防したい場合
・農薬が気になる場合
・美味しさ
などが挙げられます。
具体的にどういうことか見ていきます。
◆シュウ酸による影響を予防したい場合とは?
茹でるほうが良いのはシュウ酸による影響があるからです。
例えば、ほうれん草。
ほうれん草にはシュウ酸が多く含まれています。
・シュウ酸が多いとどうなのか?
食べ過ぎると尿路結石の原因になると言われています。
ですから1~2分の間茹でます。
その後1~5分は水にさらしておきます。
これにより、シュウ酸は24~55%ほど減少します。
しかし、ほうれん草を食べたら必ず尿路結石になるのではなく、
あくまで可能性であり、予防です。
◆農薬が気になる場合
野菜を育てるには一般的に農薬を使用します。
ですから、野菜には農薬が残っています。
しかし、当然ですが残留基準値が作物ごとに決まっています。
ですから農薬が残っていても残留基準以下です。
健康に影響を及ぼすような量ではないので普通に水洗いで大丈夫なのです。
ですが気になる場合は加熱(茹でる)で農薬を落とせます。
例えば、小松菜は1分ほど茹でるといった感じです。
◆美味しさとは?
生で食べるより茹でたほうが美味しい場合は加熱します。
例えば生ブロッコリーより茹でたほうが甘みが増して美味しいです。
かぼちゃも生では固いので、茹でたほうが美味しいです。
あと、味にクセがあったりエグみがあるなら、
茹でてアクを抜いたほうが美味しいです。
生野菜か茹で野菜かは、味の好みの問題で決まります。
ですから生の味が嫌なら茹でるとなります。
しかし。。。野菜って茹でると栄養がなくなるんじゃないの?
◆野菜は茹でると栄養素がなくなるのでは?
野菜は茹でると栄養が減少すると言われています。
しかし、実際にすべての栄養素がなくなるわけではありません。
茹でるのは水です。
その水に溶けやすい水溶性ビタミンの代表としてビタミンCがあります。
・そうなると、やっぱり生野菜のほうがいいのでは?
茹でることで栄養がなくなるのなら、生で食べたほうが良いと思いますよね。
実際、3分以上茹でると、ビタミンCは半分くらいになるのです。
しかし短時間(1分くらい)で茹でるなら7割くらいは残るのです。
ですから茹でるにしてもサッと茹でるだけなら大丈夫なのです。
また脂溶性のビタミンA、ビタミンEやミネラル類は、ほぼ抜けません。
さらに茹でるのではなくて蒸すと栄養はほぼ残ります。