たくさんある感染症の中においても、おう吐や下痢などといった、
いくつものかなりひどいケースに苦しい思いをさせられるのがノロウイルス。
寒くなる季節、特に気を付けるべきウイルスです。
ノロウィルスの症状の中で多く見られるのは
①下痢
②おう吐
③吐き気
これらの3つが主であり約7割を占めます。
しかし。。。
症状としては下痢のみで、
熱や風邪、嘔吐といった症状がない場合はノロウイルスではないでしょうか?
◆症状は人それぞれ
ノロウイルスの症状には個人差が見られますから、
下痢のみ、または嘔吐のみのケースという事は当然あります。
他にも、吐き気だけ腹痛だけ、というケースも見受けられます。
というのも。。。
ノロウイルスに感染していたとしても全然症状が現れない人も4割いるのです。
なぜなら。。。
感染時の体の中のウイルスの量や免疫力、抵抗力は、人それぞれだからです。
下痢のみの場合もあれば、
当然下痢なしや嘔吐なしの場合もあるのです。
◆どのようにノロウィルスと判断するのか?
下痢のみの場合ですと自己判断ではわかりにくいので、
病院に行きます。
しかし。。。病院としても基本的にはノロウィルスの判定はしないのです。
急性胃腸炎という判断がくだされます。
ノロウィルスは急性胃腸炎の原因の中の一つに過ぎません。
急性胃腸炎が発生する原因はいろいろある存在しています。
・ウイルス性
・細菌性
・非感染性
などとされています。
その中で、ノロウイルスはウイルス性に該当します。
秋から冬にかけての時期(10月~3月)に起こる急性胃腸炎の70%が
ノロウイルスだと想定できます。
ですから状況や症状からノロウィルスと判定されるのです。
◆下痢の期間はどれくらい?
ノロウイルス感染した後1~2日後に潜伏期間を経過して
激しい下痢の症状があらわれます。
ノロウイルスの症状は数日~1週間ほどで回復します。
回数には個人差もありますが、1日に何度も下痢に見まわれひどく強烈です。
成人ですと10回以上の場合もあります。
幼児ですとその半分の5回くらいだと言われています。
◆下痢は水の様に出る場合があります
症状が発生し始めた時は、腸内には、
まだ食べたものなどが残っていますから、
それらと一緒に水分も放出されることになりますが、
だんだんと腸内も空になり、
やがて飲用した水分や腸液のみが水みたいに出て来ます。
◆下痢の便の色について
たとえ腸が空っぽでも便意はあり症状が続きます。
そういった理由から、胆汁の補充が間に合わずに白い便が出たり、
胆汁が腸で摂取されないで緑の便が出たりします。
こういった異変は、
下痢が治まると通常のように修復されますので安心してください。
◆まとめ
ノロウィルスといえども個人差がありますから、
このように下痢のみの症状しか現れない場合もあります。
下痢の場合は特に気をつけたい事としては「脱水症状」
強烈な下痢が原因となって、
体の中の水分や電解質がなくしてしまうので注意が必要です。