子供の頃夜更かししていると
「早く寝なさい、明日起きれなくなるよ」と母によく言われたものです。
夏休み前の学校で配られるプリントには、
生活習慣として「早寝早寝」という言葉が書いてありました。
早寝早起きと聞いてイメージするのは
朝日が登るとともに起床し、日没に従って睡眠をとるといった自然の状態です。
しかし。。。現代社会ではそのような事は、ほぼ不可能です。
人によって活動時間が違ってきますからね。
とは言え。。。
早寝早起きについての理想は何時に寝て何時に起きることを言うのでしょう?
◆早寝早起きの理想は何時なの?
実際のところ、早寝早起きに明確な定義などはありません。
早寝早起きというのは電気も何もない頃の昔。
夜になると何も見えないし、命の危険が大きくもなります。
行動するならば朝、太陽に照らされて明るくなった時間帯です。
そのように古来より習慣として、
昼動いて夜寝るということが続いてきたのですから
やはり感覚としては、
日の出と共に起きて、日の入りと共に寝るというのが早寝早起きとなります。
そのように人間の体は自然のリズムに合わせて進化して、
夜には寝るというのは必要な行動となったのです。
そのリズムに合わせて人間の体の中では、
夜10時頃から明け方2時に至る迄の時間帯につきましては、
多種多様な成長ホルモンが生成されます。
その時間帯を含めて十分に眠らなければ、
ヒステリックに見舞われたり、気力が消え失せたり、注意力が鈍化したり、
集中力が低下したりして生活や健康に悪影響がでます。
ですから基本的には、
その時間に合わせた睡眠が早寝早起きの時間となるんです。
10時から2時という時間帯を含めた睡眠時間帯は「夜9時~朝5時」となります。
◆寝る子は育つ
寝る子は育つと言われていますが、
実際に健康的な脳の成長のためには十分な睡眠が求められるのです。
眠る時間の少ない子どもは
学校の成績や記憶力が良くないと報告されてきました。
それに対して、
子供時代に睡眠を十分にとっているケースでは、
寝不足の場合と比較しすると、
海馬の容量が大きいということが明らかになりました。
◆就寝する時間も大切な要素
睡眠というものは、
その量だけに限らず就寝する時間も大切な要素といえます。
例えば。。。
睡眠時間だけを取り上げてみて「7時間寝た」となった場合。
寝ている時間は十分に確保されていたとしても、
深夜に及ぶまで起きて、
正午過ぎまで眠っているといった生活パターンであるのはよくないのです。
先ほども述べたとおり成長ホルモンが出るのが
「10時から2時という時間帯」ですから、
その時間に合わせた睡眠が必要なのです。
◆最後に
早寝早起きに明確な定義などはないのですが、
一般的に仕事や学校などは朝からはじまりますよね。
まず朝早く起きることで、
その後の朝の支度等においてバタバタしなくとも、
ゆっくりと時間に余裕をもって行動が可能です。
また、
目覚めることで、すぐに脳も目を覚ますと思われがちなのですが、
実は、脳が目を覚ますためには、
パソコンの立ち上げ同様に、ある程度の時間が必要になります。
脳が仕事モードになるまでには、
1時間半から2時間必要になるというデータがあるんです。
朝8時30分くらいから始まるのであれば、
6時半には起床しないと脳の目覚めが間に合いません。
となると。。。
やはり早寝早起きの理想的な時間は「夜9時~朝5時」くらいとなります。